毎日の診療が感染対策の日々なんです

先日の強風で桜のはなびらが随分散ってしまいましたが、八重桜やハナミズキなど、次々と咲く花々を見ながら季節を感じる今日この頃ですね^^

さて、どうしても新型コロナウィルス感染症(COVID-19関連の話になってしまいますが、4/9現在、厚生労働省や日本歯科医師会、日本歯科医学会連合など様々な公の機関から「歯科診療における新型コロナウィルス感染症に対する留意事項」などのお達しが出回っております。

歯科診療を行うものとして目を通すのですが、正直言いまして、ほとんど普段からやっていることでした、、、。さすがにテレワークはできませんが、強いて付け加えるとすれば、診療中でもドアノブや患者さんの降れるところを頻回に消毒することや、定期的に窓を開けて換気を行うこと、待合室から雑誌や配布物・遊具などを撤去することくらいでしょうか。もともと患者さんの治療時間にはゆとりをもって診療していますので、待合室が密になることもないですし。

↓ご参考までに、厚生労働省から発表されている基本方針です。

新型コロナウィルス感染症対策の基本方針20200407改 (新型コロナウィルス感染症に対する基本方針。別ページで開きます。)

よく季節性のインフルエンザと比較されますが、この資料にも載っておりました。季節性インフルエンザの推計患者はおよそ1000万人で、致死率が0.00016~0.001%とありますので、およそ16~100人がインフルエンザが原因で亡くなっている計算になります。4/9正午現在で日本では、COVID-19が原因で85名の方が亡くなっております。感染者数4,768名で計算しますと、致死率はおよそ1.78%でありますので、もし新型コロナウィルス感染が季節性のインフルエンザと同等の1,000万人感染したら、17万8000人の方が亡くなる計算になります。マスコミが騒ぎ立てるのも分かりますが、何も対策をしなければ、の仮定の話であり、マスコミが出す数字も必ずしも正しくないと思われますので、上記の基本方針が最も適した対策であり、マスコミから流される評論家や専門家の話やインターネットで流布されている情報に振り回されないように気を付けましょう!!

表題ですが、歯科医院では常に唾液や血液が存在する口の中を処置するため、B型肝炎、C型肝炎、AIDSなどの感染症のリスクが最も高い診療科のひとつです。日々感染対策に十分留意しており、手洗いマスクはもちろんのこと、エプロンや使い捨てグローブなど、現在あらゆるところで品薄状態な衛生用品を日々大量に消耗する医療機関なんです。

現在心無いマスコミの報道で「実は歯医者は危険!」という情報がシェアされているようですが、今般の状況でなくとも、我々歯科医療提供側は常にリスクの高い状態で診療しているんです。だからこそ常に院内感染対策を心がけていますので、みなさま冷静な対応をお願いいたします。もちろん感染しないに越したことはありませんので、いわゆる3密を避けて、とにかくゆっくりと過ごすことと十分な睡眠をとってくださいね。お元気な状態でまた滝歯科医院でお会いできますのを楽しみにしております^^

4/13 修正・追記

文中の季節性インフルエンザでの致死率に関しての計算が誤っておりました。文中では「致死率が0.00016~0.001%とありますので、およそ1,600~10,000人がインフルエンザが原因で亡くなっている」と表記しましたが、パーセントの表記でしたので、さらに100で割る必要がありました。正しくは「致死率が~~~とありますので、16~100人がインフルエンザが原因で~~~」です。初歩的な間違いです。申し訳ありませんm(_ _)m

マスコミなどから出される「毎年インフルエンザで数千人~1万人が亡くなっている」というのは、インフルエンザ超過死亡と呼ばれる推計であると思われます。国立感染症研究所によりますと、「WHOは、インフルエンザの流行によってもたらされた死亡の増加を、インフルエンザの社会的インパクトの指標とする、『超過死亡』の概念を提唱しており、これは直接的・間接的を問わず、インフルエンザ流行がなければ回避できたであろう死亡者数を意味する」とあります。

報道機関や媒体によって、「インフルエンザ超過死亡という元々の言葉がいつの間にか「インフルエンザ関連死など、かわって広まっているものと思われます。あくまで計算式でだされる推計であり、必ずしも実態を反映しているわけではないので注意が必要です。かくいう私も、数千人~1万人亡くなっていることを違和感なく計算間違いをしておりました。以後充分気を付けますm(_ _)m

グラフや表計算のイラスト