口は災いの元

朝晩は急激に涼しくなり、台風一過で晴天かと思われましたが、あいにくの曇り空が続きますね。
気づけば約2か月振りの更新になってしまいました。。。
 
さて、歯科の歴史について数回にわたってお伝えしてきましたが、今回からは「歯周病と全身の病」について述べたいと思います。
 
もはや国民病とも呼ばれ、ギネスブックにも「人類史上最も感染者数の多い病」として認定されているのが 歯周病 です。
日本では30~50代の約8割が罹患しているといわれています。
その歯周病、程度によってですが、全身の病と関連していることが様々な研究データから証明されています。
代表的なのが、循環器系の疾患のなかでも「感染性心内膜炎」と呼ばれる心臓の病気は、病巣部から歯周病原菌が高頻度で検出されているというもの。
 
口のなかのことだからと放置していてはなりません。
 
ご自分の歯周病の程度、把握していますか??
 
朝歯磨きしたら、出血していませんか? 歯茎が赤く腫れているのを見て見ぬふりをしていませんか??

 
歯周病はひとたび悪化したら元の状態に戻るのは困難な病です。しかも心臓病のほか、糖尿病アルツハイマー型認知症など様々な病気にも深く関わっています。ご自分で判断せず、1年に1~2回は定期検診を受けましょう。
 
歯周病と認知症についても関連があると言われていますが、認知症は誰でもなりたくない病気の一つ。なかでもアルツハイマー型認知症と歯周病は特に関わりがあると言われています。様々な研究があり、まだ実証されていないものもありますが、歯周病を発症させたマウスは、発症していないマウスに比べ明らかに認知機能の低下が見られたとの実験結果があります。
そのほか、歯周病で歯を失うことでしっかり咬めなくなり、脳への血流量が減るのも原因のひとつとされています。
 
あまりネガティブなことばかり述べてもいけませんが、、、昔から言いますよね、 「口は災いのもと」 って。
健康に関しても口は大変重要な要素だということですね。
 
今回はこのくらいで、また近いうちに新しい情報を発信できたらと思います。
最後までお読みくださりありがとうございます!