抗加齢医学会総会2025に参加してきました

いやー、暑いですね!梅雨が明けたのでしょうか!?一気に温度が高くなって猛暑日続出のようです。

皆さまも体調管理には十分お気を付けくださいませ (^_^;)

さて、毎年行われる抗加齢医学会総会に幸郎先生が参加してきました。今年は大阪国際会議場で開催されました!諸事情で1日しか参加できなかったのですが、そのなかでも気になった話題をシェアしようと思います。

我が国は少子高齢化といわれて久しいですが、これは一般的に数の問題、つまり出生数が下がって子供が減り、高齢者になる人数が増える、という単純な数の問題ととらえがちですが、とあるシンポジウムでは「こどもたちの質」が下がっていることに警鐘を鳴らしていました。

どういうことかというと、最近低体重で生まれてくる子供が多いのですが、低体重児が成長して大人になり子をはぐくむとき、やはり低体重児を出生する確率が高くなるそうです。さらに、低体重児は一般的に低身長になることが、そうでない児と比べて疫学的に優位差があるとされているようで、今後100年単位の話にはなりますが、日本では、平均身長が低くなるおそれがある、とのことでした。

また、過剰なまでに日光を避ける習慣が骨の成長を妨げ、骨粗鬆症予備軍となる女性や、行き過ぎたダイエットの影響で、低栄養状態である若い女性がとても多い、とのことでした。いまの栄養状態(充足率)は、なんと戦後よりも低いとのことでした!!飢餓状態に近い女性も一定数いるようです。

栄養が足りていないから低体重児の出生数が増え、さらに低体重児が次の世代に引き継がれる、という負の連鎖がすでに始まっているとの認識でした。

別の指標からもお話ししてくれていまして、喫煙に関して、加熱式たばこの普及やアフターコロナのストレスなどで若い女性(20代)の喫煙率がなかなか下がらず、特に妊娠中の喫煙と低体重児出産の関係はエビデンスが蓄積されていて、非喫煙妊婦と比べて、およそ120~150gの低体重児になることが示唆されています。そうでなくても栄養状態の悪い妊婦であれば、さらに低体重児という可能性もあるため、少子化という数だけの問題ではなく「こどもの質」について言及されていました。

(生成AIで作成した画像です)

社会的にアプローチしないと難しい課題で、アンチエイジングは妊婦から始まっている、ということを繰り返し言われていたのが印象的でした。

あまり歯とは関係がないと思われるかもしれませんが、栄養状態と歯茎の健康、歯周病と妊婦、喫煙と歯周病などなど、喫煙も栄養も歯科とも大いに関わりのある問題なのでシェアさせてもらいました^^

みなさまの健康に少しでも役立てれれば良いなと思います。最後まで読んでくださりありがとうございました!