鼻呼吸の重要性について

当ブログでもたびたび話題に挙げますが、あらためて「口呼吸」と「鼻呼吸」の違いと、口呼吸がもたらす弊害について、歯科的な視点も考慮して述べたいと思います。

はじめに結論を言いますと「口呼吸は万病のもと」と言えます。口は呼吸をする器官ではないからです。口で呼吸をする行為は、鼻でご飯を食べているのと同じくらいクレイジーな行為です。ある医者の言葉で「正しくない食生活で健康な人はいるが、正しくない呼吸で健康な人はいない」というものは非常に的を得ていると思います。3日間飲まず食わずで生き延びた人はいますが、10分でも呼吸をしなければ致命的なダメージを負います。ヒトの生存に関しては、呼吸は何よりも優先されます。

雑誌やメディアでも紹介されたことがあるのでご存知の方も多いかと思いますが、2017年に出版された、パトリック・マキューン氏の『トップアスリートが実践 人生が変わる最高の呼吸法』という本があります。以下リンクは、出版元のかんき社さんのプレスリリースになります。要約だけでもかなり興味深い内容となっています。

https://kanki-pub.co.jp/pub/news/?p=1699 (かんき出版さんのリンク 別ページで開きます)

医学系の大学で習うとかなり難しい内容を、とても分かりやすくかみ砕いて記してくれています。【深呼吸は身体に悪い】【呼吸量を減らすだけで疲れない体と心をつくる方法】などとオビに書いてありますが、内容としては故Buteyko(ブテイコ、ともビューテイコとも訳される)医師が発案したブテイコ式呼吸法の解説や、その実践法が書かれた本になります。

故Buteyko医師によるブテイコ式呼吸法は、世界中に多くの認定トレーナーが存在し、多くのクライアントに対して実践されています。アスリートの人はパフォーマンスの向上のため、ある人はリバウンドしないダイエットのため、さらには喘息や睡眠時無呼吸の改善のため、など様々な悩みを抱えているクライアントがおり、その多くの悩みを改善してきたパトリック氏の活動は、目を見張るものがあります。

さて、実際に本を読んでもらえば不要になりますが、鼻呼吸と口呼吸について、簡単な比較をしたいと思います。

「鼻からの呼吸には、鼻毛や鼻の粘液、粘膜細胞(線毛)によって汚れがキャッチされ、暖かい湿った空気が肺へと送り届けられます」

対して、「口からの呼吸では、汚れを含んだ空気が浄化されずに、乾いた冷たい空気が、直接肺へと送り届けられます」

 

いずれも「今井一彰先生著 あいうべ体操で息育 なるほど呼吸学 より引用」

ざっくり言いますと、口で息を吸うと、汚れた乾いた空気によって、気道や気管支がダメージを受けてしまいます。そのため気道や気管の炎症が起こりやすく、肺でのガス交換(酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する)が効率よく行われなくなってしまいやすいのです。また口腔内が乾燥してしまうため、口臭歯周病虫歯などが発生しやすくなります。

「口呼吸の人の方が、鼻呼吸よりもに送り届けられる酸素が減少してしまう。」という研究結果もあります。特に小さなお子さんの場合は、脳の発育に影響がでるケースもあると言われています。脅すつもりもありませんし、どうしてなのかを細かく言うとキリがないのですが、口呼吸が身体に悪いのは、疑いようのない事実です。

歯科の立場からは、歯周病や虫歯、口臭のほかに、歯並びに大きな影響が出ることが分かっています。特に矯正治療を行う場合は、口呼吸が治療結果や後戻りに良くない影響を及ぼしますので、鼻で呼吸する指導をするんです。ですが、これがとってもとっても難しいことでして、、次回以降では、鼻で呼吸できるように、皆さまにさらなる情報を提供していきます!

中途半端で申し訳ないですが、とてもブログ程度には納まりませんので、ひとまずは「口呼吸は万病のもと」だけでも覚えておいてください m(_ _)m