新型コロナウィルスに関すること

連日マスコミから流れる新型コロナウィルスに関連した報道にいいかげん食傷気味ではないでしょうか。。。米国のCDCはパンデミックになる可能性が高いとの見解。WHOも追随してパンデミックの可能性のコメント。まぁ色々な報道がありますが、新型コロナウィルス感染による諸症状は、いわゆる流行性感冒(インフルエンザ)とほぼ同じですから、やはり風邪予防の基本的な「手洗い・うがい・栄養と休息」が一番重要であるように感じます。

そんななか、私の母校の病理学講座の先生方から、インフルエンザウィルスを例に挙げ、感染の成立にはプロテアーゼと呼ばれるのタンパク分解酵素がとても重要なキーで、プロテアーゼ活性をもつ細菌(常在菌)がインフルエンザウィルスを生体内に招き入れる手伝いをしていることを述べています。

なんだが小難しいですが、簡単に述べますと、「口や鼻などに常に存在する細菌(常在菌)が、インフルエンザウィルス感染成立を助けている」となります。ですので歯磨きをしっかり行い口腔内の細菌を極力減らすことでインフルエンザの発症が抑えられる、ということに繋がり、事実、丁寧な口腔ケアによってインフルエンザ発症が減少したという研究データがあります。

テレビ報道ではいろんな専門家の先生方が見解を述べられておりますが、歯科医師の岡崎好秀先生がご自身が長期連載している漫画の一部を公開してくれています。

http://okazaki8020.sakura.ne.jp/cgi-bin/influenza.pdf?fbclid=IwAR2ZNZOBzaBwWCNqnPaD1MDmQ6cwR0E85c06q1_gD5kzCbUBAmA_vgb1n9o

 ↑ モンゴル医科大学 客員教授 岡崎好秀先生連載の漫画の一部。PDFファイルです、少々長いですが、読みやすくまとまっていますので、ご紹介いたします。

当院でも取り組んでおります口育にもつながりますが、鼻で呼吸することがとても大事で、口呼吸ですと新型コロナウィルスも感染発症しやすくなるものと思われます。朝起きたらしっかりと歯磨きをして口腔内の常在菌を減らし、口を閉じて鼻で呼吸することで、流行にのらないようにしましょう!!

マスクが無意味とは言いませんが、飛沫感染の予防には「医療用のN95という特殊なマスクを、頬や顎や鼻に隙間なく適合させて、ようやく飛沫感染予防に推奨される」と厚労省からの通達で出ています。一般に流通しているタイプのサージカルマスクが、岡崎先生の漫画にも出ているマスクです。

コロナウィルスのイラスト

 ↓ みなさまにお願いです ↓ 

何故かトイレットペーパーやティッシュペーパーが店頭から姿を消していますが、本当に必要な家庭に届かなくなるので、不必要に買いだめしないように、どうか皆さま冷静な対応をお願いいたします。ちなみに私もこの時期花粉症でティッシュペーパーがないと辛いですから、、、。本当に怖いのはウィルスではなく、ニンゲンです。

※追加。3/2に日本環境感染学会から発表された「医療機関向けの新型コロナウィルス感染への対応ガイド(第2版)」COVID-19_taioguide20200302 (別ウィンドウで開きます)