抗加齢医学会総会に参加して

京都アニメーションで起きた凄惨な放火事件に、お笑いの吉本興業の横暴な対応、さらに参議院選挙速報など、ここ数日でなんとも目まぐるしい社会の動きがありました。京都アニメーションで被害にあわれた方のご冥福を心よりお祈りいたします。まだ未来のある、優秀なアニメーターの多くが突然命を奪われたことに対して、世界各国から支援の輪が広がっているのは、なんとも感激であります。。。

さて、話を一転いたします。前回シェアする予定で遅延していましたが、先月横浜で開催された抗加齢医学会総会2019に出席した内容のシェアをします。

実は今回は学会の認定指導士の資格をとるための受験があったため、セミナーやシンポジウムなどにはあまり顔を出せていないのが本当のところです(´;ω;`) そのなかでも今後向き合わないといけない人生100年時代「百寿社会」と称してのシンポジウムは、演者によって議論の視点が違うので楽しかったですね。壇上には医療関係の大御所の先生のみならず、政府の「人生100年時代構想会議」にて現役の大学生として招聘された経歴を持つ三上洋一郎氏が登壇された際の話は大変興味深かったです。なにしろ、三上氏の父親はなんと49歳!!会場中がどよめきました(笑)みんな話の内容が吹っ飛ぶくらいの衝撃が走っていましたね、、、すごい時代です。そして大御所の先生方と三上氏が同じ壇上で議論をしている、その姿こそが百寿社会であると、東京大学特任教授の秋山先生がおっしゃられていたのがとても印象的でした。

秋山先生は百寿社会の仕組みのひとつとして「リビング・ラボ」という取り組みを紹介してくださっていました。初めて耳にする取り組みでしたが、調べてみるとなるほど、でした。産官学民が一堂に会して、居住する地域住民みんなで自分たちの為に試行錯誤して社会を作り上げていく、という仕組みのようです。医療関係で表現すると官民一丸で作り上げてきた「地域包括ケアシステム」を地域住民自らがアイデアを出し合って、さらに安心して暮らせる医療・福祉サービスをみんなが享受できるようにする、という感じでしょうか。リビング・ラボに関しては、地域包括ケアシステムのような医療・福祉サービスだけではなく、既存のリソースに改良を加えてみたり、新たな商品の開発なども検討、企画することで、多世代と交流を持ちながら試行錯誤をくりかえしていくことで地域に活気を生む、枠の大きな取り組みです。各地域で実際に商品化したものもいつくかあるとのことでした。本来の地域の在り方として、主にヨーロッパ圏で広がっている取り組みのようです。

また、いまと昔の老後の考え方も大きく変わってきていると秋山先生はおっしゃていました。特に印象的なのが、定年後はのんびり過ごしてお迎えを待つだけだった昔、いまは定年後はセカンドライフと考え、仕事を変えてもいいし、新しい環境に身を置く(個人的な邪推ですが、パートナーを新しくするというケースもあるかも??)など、楽しくセカンドライフを過ごす時代になってきている。とのことでした。

考えようでいくらでも明るい未来が待っている、ということですかね^^

学術的なお話があまり出来ませんでしたが、セミナーによっては相当マニアックな研究の話も多かった(私も理解不足で詳しく説明ができません)ので、今回は百寿社会に絞ってシェアさせてもらいました。

最後まで読んでいただきありがとうございました^^