舌は単なる味を感じる器官ではありません

本日は歴史に残る新元号の発表がありました。「令和」まだ慣れませんが、なんとも響きの良い元号ですね^^

さて、みなさんの口の中を覗くと舌(ベロ)が見えますが、「舌は生命活動に直結している」ということをただしく理解しているひとは、医療に携わっている人でも少数ではないでしょうか??といいますのも「医者は口をみない、歯医者は口しかみない」という言葉がありまして、医者の先生は口をみる機会が少なく、歯医者は口をみるといっても、実はほとんど「歯」しかみていないという実情があります。もちろんちゃんと口をみてくれる医者も多くいますし、総合的に身体をみる歯科医もいます。話を戻しますが、昨日参加した勉強会にて、「とにかく舌が重要である」とお聞きしました。先月の口育セミナーでも同様のことを学びました。(口を正しく育てる「口育」シリーズ をご参照ください)いまの私には「舌」というワードにアンテナが過敏に反応しているだけなのかもしれませんが、舌についての話をよく聞きますので、今回は舌について掘り下げていきたいと思います。

ところで舌はなんのためにあるでしょう?? という問いがあれば、味を感じるためしゃべるため、という回答が多いと思います。もちろん正解ですが、そのほかにも、食べ物を飲み込むため(咀嚼して嚥下する)唾液を出すためという機能があり、さらに舌診といって、舌を詳しく観察することで身体の不調をみていく東洋医学の診断法もありますから、舌はとっても幅広く活躍していると言えます。

舌が良く動くことで唾液が豊富にでます。唾液は単なる水分ではなく、消化酵素や保湿成分や抗菌成分などを含んでおり、「免疫グロブリン」や「リゾチーム」や「ラクトフェリン」などの抗菌物質はウィルスや細菌などの外敵から身を守る免疫の先発隊として機能しています。また、ネバネバした「ムチン」という物質も含んでおり、天然の胃薬ともいわれるくらい胃腸粘膜の保護にも寄与しています。またおしゃべりすることはコミュニケーションの基本ですから、社会性にも直結します。味を感じることで食べてよいモノか毒なのかを選り分け、生命活動に必要な栄養素として食事を嚥下(のみこむ)する主体的な働きもしています。実は自分の歯があるだけでは嚥下はできません。たとえ義歯でも、義歯がぴったり合っていても舌がないと咀嚼嚥下はできません。そもそも赤ちゃんは舌を目一杯動かして哺乳していますから、そもそも舌がなければ赤ちゃんが生き延びて成長することはできないのです。

舌先三寸でごまかす、舌鋒鋭く追及する、舌の根も乾かぬうちに、、などなど慣用句としても用いられ、嘘をつくと閻魔様に舌を引っこ抜かれるぞ、とも言われますが、舌の機能を考えれば、引っこ抜かれれば間違いなく死にますよね。

まだまだ詳しく掘り下げたいところですが、実は舌の動きやポジションによって、あらゆる健康を損なう可能性があります。正しいポジション、正しい動きが失われれば、生命活動に直結する機能がうまく働かなくなるということにもつながるのです。

ということで、盛り上げるだけ盛り上げて恐縮ですが、詳しくはまたの機会に(笑)